2009-07-16

読書memo:目からウロコ キリスト者同士の人間関係

祈りの学校校長・来住英俊神父の「目からウロコ」シリーズの第6弾。
教会共同体における人間関係の対処、つまり、ともに善を行おうとする人同士としての関係をどうしていくべきかを「識別ろ選択」という視点から考える一冊。

もくじ


はじめに
第1章 キリスト者の疲れ
1.キリスト者同士の人間関係
2.「愛」だけでは疲弊する
3.識別と選択
4.教会の疲弊
第2章 自分が選択する
1.「識別」と「選択」
2.選択すると、実行できる
3.決断して実行してこそ、間違いもわかる
4.キリスト者の旅路と祈り
第3章 識別のために考えておくべきこと
1.「神の国」という視野に立つ
2.「神の国」は動いている現実である
3.理想か現実か、ではない
4.自分の内面だけにこだわってはならない
5.「神の業」という言葉
6.独創性
第4章 霊の働きの識別(理論)
1.発想の転換
2.霊とは「他者」である
3.悪霊はいるのか?
4.悪霊は策略を持っている
5.自分の弱点と悪霊
6.悪霊なら仮借なく戦える
7.うわさ、批評
8.会議での発言
第5章 霊の動きの識別(実践)
1.霊の動きを識別する
2.霊動識別の対象
3.感情の味わい
4.悪い霊が自分を動かしている場合
5.善い霊が自分を動かしている場合
6.どいらでもない場合
7.感覚を訓練する
8.過去の経験
9.日々の練習(事後の識別)
10.やってみよう
第6章 神のあわれみ
1.「神の国」において
2.間違っているかもしれない

著者紹介


著者:
来住英俊(きし ひでとし)
御受難修道会司祭
1951年 滋賀県近江八幡市生まれ。神戸育ち。
1975年 電気メーカーに就職した。
1979年 イタリア旅行に参加し、その影響で帰国後、板橋教会を訪れる。
1981年 洗礼を受け、御受難修道会に入会。
1984年 初誓願。
1989年 司祭叙階。
説教や黙想指導の使徒職にたずさわる。
1996年〜97年 イタリアに滞在。そこであるイギリスの会員の言葉“lascuola di preghiera ”つまり「祈りの学校」をヒントとして、信徒と、修道者のための祈りの基礎訓練をする学校「祈りの学校」を、御受難修道会で開く。

著書:
『目からウロコ とりなしのいのり』、『目からウロコ ゆるしの秘跡』『目からウロコ ロザリオの祈り再入門』(女子パウロ会)via shop-pauline.jp

この書籍、私にはとても良かったのでご紹介。
イシドロ・リバス神父の「二人の自分」を読んでいたことも理解を深めるために大きな要因だった気がします。
イグナチオの霊想って、これらから入るととっかかりがつかめるというか、私にもちょっと分かり(「分かる」という表現が適当かは疑問)そうな気もします。
ぐだぐだ小難しくこねくり回していないのもgood!(モノにしていくのは難しいと思いますが)
'06初版とは・・惜しいことをした(まぁ、いつもながらですが「主の時」なんでそか)