2009-07-16

観るか読むmemo:バベットの晩餐会

バベットの晩餐会(原題:Babettes gæstebud、英題:Babette's Feast)は、1987年に公開されたデンマーク映画

アイザック・ディネーセンの同名小説の映画化で、同年度のアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞。


あらすじ
時代は19世紀、重苦しい雲と海を背景にしたユトランドの片田舎が舞台である。マーチーネとフィリパは美しい姉妹だったが、牧師である父に仕える道を選び、清廉な人生を過ごしながら年老いていた。やがて姉妹のもとにフランスから亡命してきた女性バベットが転がり込み、家政婦として働くようになる。牧師の死後、村人の信仰心が衰えを見せていたため、姉妹は父の生誕100年を記念したささやかな晩餐会を催して村人を招待することを思いつくが、バベットは姉妹に対して晩餐の企画を一任して欲しいと願い出た。実はバベットには様々な秘密があったのだ。Check out this website I found at ja.wikipedia.org

下記事の来住神父の書籍にこの映画からスピーチの引用があり、興味を持ちました。


『慈悲の心と真心が今やひとつとなった。
正義と平和が接吻をかわすのだ。


心弱く目先しか見えぬわれらは、
この世で選択をせねばならぬと思い込み、
それに伴う危険に震え、おそれおののく。

われわれは怖いのだ。

けれども、そんな選択などどうでもよい。
やがて、目の開く時が来て、われわれは理解する、

   神の栄光は偉大である、と。

われわれは、心穏やかにそれを待ち、
感謝の気持ちで受ければよい。
神の栄光は等しく与えられる。


そして、見よ、われわれが選んだことはすべて叶えられる。
拒んだものも与えられる。
捨てたものも取り戻せる。


慈悲の心と真心がひとつになり、
正義と至福が接吻をかわすのだ。』

・・・・・・・
「そんな選択などどうでもよい」という言葉の真意は説明するまでもないでしょう。選択は大事です。しかし、それを包み込むさらに大きな視野、神の世界があるということなのです。・・・・来住神父