2009-07-09

神の約束を信じること

相手をえらばずに自分の人生を語ってはいけない。けっきょく、なおさら冷たくされたという気持ちを味わうだけになるからだ。こちらがひそかにもともているものを、他人があたえてくれることはありえない。自分が何かを棄てた経験に同情を期待すればするほど、なおさら嘲笑された気持ちを味わうことになるだろう。

 外の世界に対して自分を閉ざしてこそ、自らの苦しみを契機に自らの心と神の心に入ることができるのだ。神は、私たちが苦しみを分かち合えて愛の真の源へいざなってくれる人びとを、あたえてくださるだろう。

 神はご自身の約束をお守りになる。私たちは死ぬまえに、自分が望みどおり神にみとめられ、愛されていることを知る。それは意外な形でやってくるはずだ。こちらの必要や願望に合わせてやってきはしないだろう。だが、私たちの心を満たし、もっとも深い願望をかなえてくれるだろう。この約束以外に、すがるべきものはない。それ以外のものはすべて奪われたとしても、信仰にひそむこの素朴な約束にすがるのだ。信仰が癒してくれることだろう。(「心の奥の愛の声」ヘンリ・ナウエン より)

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